20年かけて夫婦関係を改善!札幌在住・夫婦修復カウンセラー 実佐 です。
私の結婚生活のお話第6弾、最終回です。
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別居を解消した私たち夫婦。
すぐに都合があり引っ越すことに。
でもこの引っ越しで私は夫に対するイライラを募らせることになりました。
当時私も夫も仕事が忙しかったんです。
なので早く引っ越したいと思っていたのになかなか進まなくて悶々としていました。
まず住む家を決めるのに、都合がつかないからと一人で内見に行く夫。そして持ち帰って来た資料のみで「どう?」って聞いてくるということがありました。そんな状況で意見を聞かれても決められるわけがありません。
部屋を決めるだけでのことでも会話がかみ合わないまま。
全く進まず気持ちだけが焦ることがしばらく続きました。
せっかく一緒に暮らせるようになったのに、このままじゃまたうまく行かなくなってしまうというネガティブな感情が次々と浮かび、そこから脱却するのにはどうしたらいいのかを考えていました。
結局二人で内見しに行った部屋に決め、手続きを分担しながら引っ越しの作業をしていきました。
ですが彼は自分の荷物だけ前日に荷造りするだけで家族の共有物には全く手を付けずすべて私任せ。
水道光熱費関係は私が管理していることからそちらの住所変更手続きも暗黙の了解で私の仕事に。
引っ越し作業中から落ち着くまで私はイライラをまき散らし、それを受け取った夫もイライラした空気を発散させるという良くない空気になっていきました。
もちろん彼が請け負ってくれた部分もきちんとあったんですが、自分の負担が大きい事に不満があったんですよね。
でもそれを言えずにいました。
そんな中なんだかんだで引っ越しは完了。
余談ですが、荷物が多い事からトラックで一度に運べないので2日に分けましょうと引っ越し業者さんに言われ、2日にわたり引っ越し作業をすることになりました。
2日に分けるメリットもあったのですがとにかく大変でした。
引っ越したのも束の間、私は体調がすぐれず会社を休みがちになりました。
何かがおかしい、、と思いながらも横になれば治ると思っていたのに改善は見られず。
仕方なく数週間後にやっとの事で通院。
検査の後に看護師さんから「ご家族を呼べませんか」と言われ、ただ事ではないと察知した私。
仕事中だった夫に連絡して病院まで来てもらいました。
結果的には大きい病院を紹介しますという事とあまり無理をして動かないようにと言われて帰宅。
改めて診てもらった病院でしばらく自宅で安静にする必要がある事を告げられました。
仕事は休養を余儀なくされ、家事は最低限にするようにと指導を受けました。
「無理をしすぎてはいけないよ」という神様からのお告げ、と今は解釈していますが
この時私は自分には居場所がないという気持ちでいっぱいになりました。
仕事でも家庭でも役に立てない自分に価値がないというように。
でも家族は私の事を気にかけてくれるようになって(私が気づいていなかっただけだったんですが)ただ存在しているだけで家族の役に立てるという事に気付きました。
この病気がきっかけで私は公私ともに無理をすることを辞めました。
ご飯を作りたくないときは作らない。他の事も自分がやりたいときにしかやらないと決めて行動するようになりました。
それまでは犠牲的に家事をしている自分がいました。
でもそれからはずいぶん気が楽になり、追い詰められている感覚からは脱することが出来ました。私は家の事をしなければ存在価値が認められないのでは?と自分で自分を追い詰めていたようです。
病気になって以降、夫は私の事を以前より大切にしてくれるようになりました。
それって病気になったから?と思うとなんだかなぁと思ってしまいます。
病気になってまで相手の愛情を繋ぎ留めたかったんでしょうか。
バカだなぁ私。
1つだけ言えるのは、これをお読みになっている皆さんには犠牲的に愛情を注がなくても家族は愛を受け取ってくれて、与えてくれるという事をお伝えしたいです。
だから病気になるまで無理をしないで欲しいです。
病気になるまで頑張らなくて良いんです。
辛い時は感情を吐き出す方法を探してください。
必要ならカウンセラーを頼って下さいね。
話が飛んでしまいました。
それからは自分の心と体、仕事と家事とプライベートのバランスを少しうまく取れるようになりました。
バランスが取れるようになると生きるのが楽になってきました。
自分を責めることも減りました。
自己肯定感をあげるという事に取り組んできたことも実を結び始め、ありのままの自分を認められるようになりました。
そうすると相乗効果でまたパートナーシップが良くなってきて夫ともより良い関係になってきました。
先日結婚25年を迎え、これからどんな夫婦関係になれるかを楽しんで考えられるようになってきました。
この先また一緒にいるのが辛くなったり、別々の人生を選択する時が来るのかもしれませんが、今は自分にできることをしていればどう転んでも大丈夫という気がしています。
私たちの結婚生活のお話はここまでです。
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読んでいただきありがとうございました。
またお会いできると嬉しいです。
心理カウンセラーの実佐でした。