父とフライドチキンと私~これも自己犠牲かも?というお話~

皆様こんばんは
心理カウンセラー 実佐(みさ)です。


突然ですが、皆さん●ンタッキーフライドチキンはお好きですか。
私は嫌いなのですが、それにまつわる思い出話をしようと思います。

 

就学前の幼少の頃、日曜になると父と二人で出かけるのが習慣でした。
はっきりと何歳の時かは覚えていません。

その当時私が住んでいた町に●ンタッキー●ライドチキンのお店が出来たことで町は沸き上がって(?)いました。
とある日曜日、いつものように父と二人で歩いていた時にお店の前を通りかかると、とてもいい匂いがしていました。

その時父が突然「実佐、フライドチキン食うか?」と聞いてきたんです。
外出の際におやつや食事をとる事などあまりなく、私は驚きました。
いい匂いもするしとても美味しそう!と思った私はこくりと頷きました。

お店に入るとチキンのいい香りがさらに漂ってきます。
外食をほとんどしたことのない私はテンションが上がってドキドキ。
注文が終わり、席について待ち構えていた私の元にいよいよ運ばれてくるフライドチキン。なんと美味しそうなこと。
目の前に置かれたチキンを食べ始めるとあまりの美味しさに驚き、止まらなくなりました。


未就学児の私にはフライドチキン1つは間食にしては大きかったと思うのですが、あっという間に平らげたような気がします。
「美味かったか、よく食べれたな~」と父も満足げです。
そのころ、父が怖くて顔色ばかり窺っていた私としては、父が喜んでいることがとても嬉しかったんです。
この年になってわかるのですが、子供が食べ物を美味しそうに食べているところはとても微笑ましくて、見てて嬉しくなるものなんです。

いつも「●●が食べたい」(主にお菓子)とか「○○が欲しい」と言っても怒られることが多かったのに。お父さんが喜んでくれた!ということが奇跡のような出来事だったんです。

 

それから毎週とはいきませんが、何度かそのお店に行ってフライドチキンを食べることがありました。
最初の数回はとても嬉しかった私も、さすがに同じことが繰り返されると飽きてきました。
おそらく4~5回目のその日、父が「食べるか?」と聞いてきた時、正直あまり気乗りがしませんでしたが、せっかく言ってくれたしという思いと、父が喜ぶ顔を見たくて頷きました。
ですが、いざ食べてみると2~3口食べるのがやっとでした。
同じものを頻繁に食べると好きなものも嫌いになることがあるんですね。


私の父の機嫌がいい時というのは少なくて、自分のしたことで喜んでくれるならと無理をしていたんです。その時も父は怒ったわけでもなく、「さすがに飽きちゃったか~」と笑っていましたが。これも私にとっては驚くべきことで、食べれなかったことを怒られるのではないかと思っていました。


父にそんなに気を使っていた理由はまたいつかお話しできたらと思います。

お互いに相手を喜ばせたかっただけなんですけどね。

 

いまだにフライドチキンが食べられない私。

お父さん、私はあなたのおかげでチキンがいまだに苦手ですが、
ブログを書くことが出来ました。感謝(あまりしてないけど)。

(●ンタッキー●ライドチキンのお店には家族がよくお世話になっています。

いつもありがとうございます。)

 

そんなわけで本日はここまでです。

読んでいただきありがとうございました。
またお会いできると嬉しいです。